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1989年度(平成元年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

2.2 地域産材(スギ・ヒノキ)の表面処理に関する研究

〔第3報 表面処理剤を塗り重ね処理した木材の屋外暴露耐候性について〕

***

大野喜隆, 玉造公男

***

! 目 的

近年、地域産材(スギ¢ ヒノキ)がログハウ

ス、木造住宅、家具、遊具など、屋外での使用 が増加している中で、それらの木材表面ほ過酷

な屋外の環境下でほ、著しく兼敏がそこなわれ

ている。そこで長期的な視野にたった、木材表

面の美観の保護かもとめられている。

この研究は、適切な表面処理のための技術指

針(処理剤及び処理方法烏どの選定の考え方)

について検討するものである。

第1年度は、市販されているヨニ要の屋外木部 用塗料の実用度を知るために、屋外暴露耐候性 試験を実施して多数の_甘地を得た(第1報・屋

外木部月」塗料の耐久性について報告)。

第2年度ほ、屋外木部用塗料の補助効果を狙

って、前。後処理に木材保存剤及び損水割を処

‡ 撃した場合の有効性を検討するために、主要市

敗処理剤を試験片に表面処理したものを、促進

暴露試験に供し、ある程度までの結果を得たが ダメージが少なく評価が難しかった。(簡2報

。表面処理剤を塗り重ね処理した木材の促進耐 候性について報告)。

本年度は、第2年度の試験結果から比較の必 要性があると判断した屋外暴露耐候性試験を実 施し耐久性を検討した。

2.3 試験片の作成

第2報(昭和63年度業務報告)参照。 2.4 屋外患霹耐候性試験

J I S−K−5400(塗料一般試験法)屋外暴 露試験の項に準拠した。

平成プ己年1月から屋外暴露を開始して、1年 間経時変化として1ケ月ごとの目視観察及び計

器測定宜行った。

2.5 測定。評価項目

○表面状態;目視によりブランク(無負荷の試 験片)との比較観察を行い劣化程度を評仙し

た。比較基準は4段階評価:第2報参照。 ○ 光沢残存率;J I S−Z−8741に基づき6U度

鏡面光沢度GSを測定し、次式から光沢残存

率を求めた。

墓誌後の〔;S(60n)の値

光沢残存率脚 \1㈲

暴露前のG S(600)の値

○ 色差;J I S−Z−8730に基づきL*a* 唾

b*表色系による色差式から』E、*∠Lさ.dJ

C*及び∠H*を求めた。

〔測定機:スガ試験機脇帽動捌色色差計AV

−CH仙1(45d −10方式)〕

[計算機:PC−9801UX(NEC)、

Lot us 123 (ロータス)〕

3.結果及び考案

測定結果ほ義一1のとおりであろ。

0今回目的とした、表面処理剤の準重ね」潮処 理、後処理)効果

2.試験方法

2.1 伏 試 柑 2.2 伏 試 剤

***塗装技術研究室

(2)

○準膜形成こタイプは塗膜ワレ、ハクリを起こし たが大形成タイプは起きなく有効である。 0薬剤(防腐・防虫・防カビ)を混入された塗

料はカビなどの汚染防止効果がある。 ○塗装の前処理として木材保存剤は塗膜に悪影

響を及ぼすものもあり、油性タイプより水性

タイプの使用が好ましい。特にログハウスな

ど木材乾炊が巨分にできない場合において、 塗料を塗布するまでのカビ止めにほ塗膜硬化 を阻害しない水系木揖保存剤を処理すること

が適しているようである。

0授水割は塗装の前処理より後処圭引こ使用した 方が好ましいが、現状の撥水剤が塗膜面に残 留している期間は思ったよりも短く効果が少

ないうえに、ヨゴレの付着をまねいたものも

あ「たので、見本枚等で耐久性を確認した上

で枝川すべきである。

○アクリルシリコ“ ン糸塗料は塗膜が擾二く、キ

ズ、ワレ、ふしのないものには有効である。

もっとも色差の経時変化が小さいフッ素糸塗

料でも、準膜厚が薄ければ塗膜ハクリか起こ

しやすくなり表面状態が悪い。

何れにしても、屋外で使用する木材の長期的 な美観を保護する表面処理として、オールマイ

ティの処方箋は無いようである。被塗物(木材)

の樹樟、乾燥、品質、形状や使斤]環境などから

求められる美観保護の必要度を考慮して、表面 処理剤と処理方法を選定することが肝要と思わ

れる。

塗料を塗布する前の処理に各種の木材保存剤 や後の処華引こ各穫の擾水剤を用いたが、有意

な効果は認められず、また油性糸保存剤やシ

リコ・−ン系撥水剤などを使用したものの中に

塗膜の硬化が遅延したものがあった0

ログハウスなど木材乾嫌が卜分にできない

場合において、塗料を塗布するまでのカビ止

めには塗膜碩化を阻害しない水性系木材保存

剤を処撰することが適しているようである。

現状の攫水剤が塗膜面に残留している期間

ほ思ったよりも短く効果が少ないうえに、ヨ ゴレの付着をまねいたものであった。 ○塗料レジンの種類による耐久性の違い。

アルキッド系着色塗料の中でも濃色の塗料

はクリヤー塗料と比較すると、色差(』‡ 二りは

大きいが粗かけほ色味が強いのでそれほど感

じない。

フッ素系塗料ほ塗膜が薄いためか色差(∠

E)ほ小さいが表面状態が悪かった。

アクリルシリコーン系塗料は塗膜が厚く、

キズ、ワレ、ふし〃〕ない板材には有効である

が、ログ丸太材のような小ワレ、小ぶしなど

が多い材には、そこから塗膜ワレがおきて水 分が木材に進入して内部から塗膜ハクリが進

行したので適していない。

また、レジンが同系の塗料でもメーカーに

よって耐久性が異なった。

4.ま と め

椚和62年度より3ケ年取り組んできたこの研

究をまとめると次のことがいえる。

○ クリヤータイプの塗料は耐候性が低く、微粒

子顔料を混練した着色タイプのものが有効で ある。また色の経時変化は濃色糸より淡色系

が大きい。

(3)

衰−1

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